スプリット

『スプリット』
正直なところ、出だしは凄く良かったんですよ。
なんとなく心に傷を負ってるんだろうなって言う女性主人公の登場の仕方とか、そのカメラワークとか、凄くシャマラン節が効いていて。
前作はPOV映画だったから完全に別の印象だけど、シャマランと言えばこんな感じだよね!って言う構成が気持ちいいんですよ。
事件が起こり、主人公が誘拐されて…って言うのが凄く良いんですよね。
でもって徐々に事の次第が分かっていって、もうひとりの主人公である犯人は多重人格で…って言う流れも悪くない。
当然のことながらシャマランと言えばそのどんでん返し的な衝撃のオチを期待するわけですが、今回わりとストレートです。
わりとって言うか、普通?
結局その犯人は23人の多重人格なんだけれども、24人目のビーストと言われる人格が生み出されて、それが刃物も銃弾も通用しないという「人格によって身体も変化する」みたいな感じで、それが野に放たれるみたいなオチなんですね。
で、それで終わるから、ああなんだ、そこは期待してたのに肩すかしだなーと思っていたら…

なんとこれ『アンブレイカブル』の続編だったよ…。

私ここで何度か書いてるのかな、『アンブレイカブル』がシャマラン作品で一番好きでしてね…。
まさか本編のオチのあとに、実はこれあの『アンブレイカブル』の事件から15年後だった、あの主人公が(つまりブルース・ウィリス)再登場って言うオチが待ってたんです。
まさかの二重オチ。

正直言います。
この後『アンブレイカブル』と『スプリット』の続編ができることはとても嬉しいです。
嬉しいなんてレベルじゃなくてオシッコまき散らすほど嬉しいですけど、この作品はこの作品でもっと衝撃を与えて欲しかった。
こっちはわりと平凡な出来なんですよ(そりゃ主人公たちの演技は凄いですけど)。
でもってその衝撃って言っても『アンブレイカブル』ファンにとっては衝撃だけれども、純粋にこの作品で衝撃ではないんだよなーって。
そこはとても残念かな。

主人公のアニヤ・テイラー=ジョイさんがとても個性的で、「今すぐ漫画のモデルにしたい!」と思わせる感じです。
個性的って言うと微妙そうですが、私個人の好みで言うと凄く可愛いと思うんですけどね。
女子高生が監禁されて服を脱がされると言うことで半裸の状態でおびえるという一部の性癖の方にはたいそう嬉しい映画かもしれなくもないです。

結局この映画じゃなくて『アンブレイカブル』の続編を期待しちゃうところが、不遇なんじゃないかな…。
 

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# by zanzoku1200s | 2017-10-14 09:25 | サ行 | Trackback | Comments(0)

バーフバリ 伝説誕生

『バーフバリ 伝説誕生』
超楽しい!
インド映画ってどんなの?って思ったら、これを見ればだいたい分かる!
アクションあり、ミュージカルありのごった煮こそインド映画!
でもみんなが思う「急に登場人物たちが踊り出すんでしょ?」って言うの、今回はないです。
「長いんでしょ?」これも今回はそうでもないです。2時間ちょっと(長くないよね?)。
バリバリインド映画でありながら、インド人以外も楽しめる、そんな感じ。

おはなしはマヒシュマティ王国という国を舞台に、そこの王位継承権を巡る陰謀のおはなし。
出だしは赤ん坊を抱えて逃げるお母さん?おばさん?がその赤ん坊を殺そうとする勢力を一刀両断するというめちゃくちゃ格好良い始まり。
なんとなく、この子が王位継承権のある子なんだなーみたいな感じに。
で、このおばさん、私の命を捧げるからこの子を守って!シヴァ神様!って言って、川の中で赤ちゃんを掲げたまま自分だけ死ぬの。
この出だしだけでスゲー心つかまれるわけ。
よくあるインド映画みたいな美人じゃなくて、普通のおばさんが暗殺者倒すわ格好良い死に方するわ、出だし凄いの。
その子は付近にいた人たちに拾われて、無事成長するんだけど自分が拾われたすぐそばにある滝を見ては「この上には何があるんだろう?そうだ登ってみよう!」って言って登っては落ちると言うことを繰り返すだけのニートに。他は何もしない。
神様の場所だから登るな!って言われてるのに挑戦するだけの毎日。働け。

でまぁ成長したら美人の幻覚が「登っておいでよ」って誘ってくるんで頑張ったら登れちゃうんです。
天上界ほどの高さを登った先にいたのは、出だしでおばさんを襲った連中と、その連中に追われてる女性(これが幻覚の子)。
めちゃくちゃ頑張って登った先にいたのがめちゃくちゃ俗世的な人たち。
あれだけ登るのを止められたのはなんだったのか。
みんな普通にして良すぎて、結構な距離を登ってきたという印象は完全に忘れ去られるし、神様のいる場所とかなにそれ美味しいの?状態。
なんだかんだあってその彼女と恋に落ちる主人公。
一方マヒシュマティ王国では悪そうな王様が悪そうなことをしてる独裁王国になってるわけですね。
そこにとらわれた女性が「私たちを助けてくれる人がいるの…」って言っていて、そう、それがニート 主人公。
実は主人公、この王国に伝わる伝説の英雄の子孫(息子)。
そんなわけで虐げられた人々の間に彼を待望する声が響き、王様ビビリ出す。
ちなみにニート時代は別の名前だったけど、本名がバーフバリなわけです。
なんだかんだで無事この女性を助け出し、自分の生い立ちを知る主人公…と言うところで、この王国に何があったのかのおはなしになります。

ここから1時間くらい?過去の話になるんですよ。
だから結構構成凄いんですよね。
拾われた子のおはなしかと思いきや、半分近くが昔の話になり、それが後半ほとんどだから主人公がその子孫だと言われてももう忘れるくらいこの後半が濃い。
王位継承権を持つ兄弟の二人がいろんなことでそれを競う話なんだけど、これがめちゃくちゃ濃いから前半忘れるほど。
それもそのはずで、仇敵との大合戦シーンが凄まじいの!
CGかと思いきやインドらしい人海戦術があったりと、どこまで実写でどこまでCGか分からないという、本当にインド映画はCGが目的じゃなくて手段であることを分かってるなーと言う素晴らしいもので。
このシーンが濃すぎて完全に前半忘れたわ。

で、忘れた頃に「父であるバーフバリは政治的陰謀で兄弟に殺されるんだな?」と思いきや、彼を殺したのは側近だった!って言う壮大なオチで前半終了。
この部分がもうめちゃくちゃ格好良くて、あまりにも衝撃的で、前半も、後半の凄い合戦シーンも全部吹っ飛ぶほどの凄さでした。
恐るべしインド映画。

個人的にちょっと気になったのは、音楽。
BGMがシーンが変わるときにフェイドアウトじゃなくてぶつ切りなんですよね。
ここ、もうちょっと手腕のある人いなかったのかなーって気になっちゃいました。
主人公はいかにもインド映画らしいルックスなんだけど、この映画お姉ちゃんからおばさんまで女性がみんな格好良いのでわりとかすみますよ(笑)。

上記したように典型的なインド映画の「長い」「ダンス」がほぼ無いので、初めての人にも見やすいような感じ。
あとこれを見たあとパート2(前後編の2部作です)の予告を見ると良いですよ。
痺れます。
 

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# by zanzoku1200s | 2017-10-14 09:06 | ハ行 | Trackback | Comments(0)

LION/ライオン ~25年目のただいま~

『LION/ライオン ~25年目のただいま~』
最後の最後でなんでタイトルがライオンなのか分かるんですけど、(そこまでもめっちゃくちゃ良いんですけど)涙腺崩壊です。
本当に素晴らしい映画でした。

予告から予想していたのとだいぶ違ったのは、主人公の少年時代を結構長い時間をかけてやるんですよね。
青年時代から始まってところどころフラッシュバック的に回想すると勝手に思っていましたが、がっつり時間をかけてなぜ家族と離れてしまったのかをやります。
この少年時代の主人子役をやってる子役さんがとても良い!キュートすぎ!
むかしインドは100メートル先イクと宗教も言語も違う、なんて教わったことがあるんですが、1600キロも離れると完全に言葉が通じないというのは衝撃でしたね。
これは上記のタイトルの話にもなるんですけど、子供の舌っ足らずさとあいまいな記憶で結構難しいことになるんですね…。
それにしても養父母が底なしに良い人で驚きです。
映画は主人公が故郷を探すだけ的な感じですが、途中だらけることもなく実に丁寧に作られてます。
主人公に彼女が出来るくだりで、一瞬だけインド映画的に踊るところはさすがというか(笑)。
最近は露骨に踊ることは(少なくとも日本で見られるインド映画に関しては)減りつつありますが、それでも上手くダンスを入れてくるところが素晴らしいんじゃないかと。

本当のお母さんに出会うシーンはかなり感動ものですが、その後養母と実母が会うシーンも相当素晴らしいです。
お母さんに会えた喜びより、実はお兄さんがすでに亡くなっていたという衝撃の方で泣いてしまう方がこちらも泣いてしまいますね。
でもやっぱりタイトルのところが最高です、この映画。
2時間ちょっとなんで結構短い方でしょうね。
凄く良かったので、オススメです。
 

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# by zanzoku1200s | 2017-10-09 08:28 | ラ行 | Trackback | Comments(0)

エイリアン:コヴェナント

『エイリアン:コヴェナント』
1979年の第一作に登場したスペースジョッキー。
エイリアンを創造したと思われるあの存在はなんだったのか?彼らはなんのためにエイリアンを創造したのか?
40年近くにもわたるこの壮大な謎が…遂に解けた!

お前が創ったのかよ!!

と言うヒザから崩れ落ちそうな回答と共に…。
前作『プロメテウス』において、「人類誕生の真実」と散々煽っておきながら開始10分で「あ、はい、宇宙人が作ったんだよ」という脱力系ギャグで答えを出したリドリー・スコット監督が今回もやってくれました。
見た人ほぼ全員がスペースジョッキーが創ったと思っていた完全無欠の生物エイリアン。
エイリアンシリーズ共通の会社、ウェイランド・ユタニ社の創設者がアンドロイドを初めて創ったとき、彼が目覚めてすぐに
社長「私がお前を創った」
アンドロイド(デビッド)「じゃああなたを創ったのは誰ですか?」
社長「…」
アンドロイド「(知らんのかい…)」
と言うやりとりがあったために自我に目覚めてしまいました。

結果自分が創造主になることになってエイリアンを創りあげました。

スペースジョッキー全然関係無かった…(いや、全くじゃないですが)。
全編を通して第一作のオマージュやらそれこそ『ブレードランナー』のオマージュが満載。
ゴア描写は結構凄まじいし(低予算のより凄かったりする)美しさもさすが監督!と言えるほど。
にもかかわらず徹頭徹尾ギャグなのはなんなんだ、と(笑)。
リドリー・スコット監督もう嫌になっちゃってギャグに走ったのかな。

とは言え、総合的に見ると『プロメテウス』より好きです。
多分おはなし的に若干まとまりがあるからなのか、遂に一番おなじみのエイリアンが登場したからかは分かりませんが。
でもこれ、結局また第一作に繋がってません
会社が実はエイリアンの存在を知っていなきゃいけないんだけど、現状デビッドがその存在を伝えてるのかどうか怪しいし(そもそもできあがったばかりだし)、あのまま新しい植民星に行ってしまったらまたもや謎のままだろうし。
そんなわけで第一作に繋がるためにはまだもう一作必要なのが分かった現在、リドリー・スコット監督の年齢を考えたら大丈夫か?と言うところが心配です。
前作の感想で「前後の二部作」などと言う情報で書きましたが、違いましたね。
プロメテウスが5年前。
果たして5年後に創られるかどうか…。
まぁエイリアンのがっかり正体が分かったことだしここで終わっちゃっても良いけど…。
 

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# by zanzoku1200s | 2017-10-02 17:25 | ア行 | Trackback | Comments(0)

ドリーム

ドリーム』
「真実の物語」の映画化作品として教科書通り、ステップバイステップな作りと言うべきか。
この手の実際にあった話を映画にするために…って言う教科書があったら、まさにその通りに作ったという感じの。
はっきり言っちゃうと特筆すべきポイントは全然ないです。

全然ないですけど、スゲー良いですから!!

白人にあらずんば人間にあらずなんて時代の、しかも女性が、ソ連に後れを取ったアメリカのロケット開発を一段進めたという真実の物語です。
いや、特筆すべきところがないなんて言いながらも、出だしで主人公が激烈に優秀だって分かるくだりをさらっと流すアバンタイトル、ここだけで相当グッとくるんですよね。
人種差別を乗り越え、「機械は信用しない。あの女性(主人公のキャサリン)の計算を信用する」って言いきったアメリカ初の有人人工衛星パイロットとの絆ができあがる辺りとか、最高of最高じゃないですか。
このジョン・グレンさんが良い人過ぎて泣ける…。

3人の主人公はみんな本当に素敵なんですよ。
ここを読んでる人は彼女が出てくるたびにカーター刑事カーター刑事言うほど私が『パーソン・オブ・インタレスト』のファンだといい加減すり込まれてしまってるでしょうが、やはりタラジ・P・ヘンソンさん、最高です。
今回は肉体的には強くないですが、自分の力を信じるとても強い女性です(いつもかも?)。
黒人女性用のトイレまで1キロ近く移動しなきゃいけないという環境の中で自分の仕事を頑張っているのに「なんであいつは一日40分近くいないんだ?」と言われ、「白人用のトイレは使えないから遠くまで行くしかないのよ!」とブチ切れ、上司(ケビン・コスナー)がNASA中のトイレの「白人用、非白人用」という看板をぶっ壊すように仕向けるなど、とても強い!
このケビン・コスナーも優秀であれば人種や性別なんか関係ない、国のために働こう!と言うとても良い人。

確かに作りはオーソドックスですけど、何度も言ってるとおりオーソドックスって要はノウハウが完成してるってことでもありますからね。
手堅い作品ですよ。
それは間違いないや。
史実なんで先は分かってますが、とても素晴らしい作品です。
心動かされました。素敵でした。
 

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# by zanzoku1200s | 2017-10-01 23:10 | タ行 | Trackback | Comments(0)


見た映画メモ用。忘れっぽいので。感想はテケトー。基本ネタバレ。


by zanzoku1200s

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